歪みについて
更新日:2021年1月8日

体はどうして歪む(ゆがむ)のでしょう。
クセと言ってしまえばその通りなのですが
「何故クセが生まれるのか。」
にもつながる理由があるのです。
人間の体を建物に例えると、
柱は骨、壁は筋肉・皮膚です。
通常、建物が歪む時は
柱(土台)が傾く。
↓
壁が変形する。
↓
建物全体が歪む。
人間の体もこれとまったく同じ現象が起こります。
一般的に誤解されがちですが、
悪い姿勢だけで体が歪む事はありません(キッパリ!)。
“だけ”と念押ししたのには理由があります。
人間の体が建物と違う点は動物だと言う事、
つまり、自ら回復する能力(自己治癒力)がある点です。
脚を長時間組んでいても
その状態で固まるなんて事はありません。
そしてもう一つ…
すべてを神経がコントロールしている点です。
神経が働かなくなると体は途端に回復能力を失い、
脚を組むと言う「きっかけ」で全体が歪んで行きます。
Q.では、『神経のコントロールが効かなくなる状態』はどうして起こるのでしょう?
私たちの神経、特に中枢神経は重要な組織であるが故に
脳は頭蓋骨に脊髄は背骨に守られています。
ただ、それらをフレキシブルに支える椎間板が異常を起こす(以上の原因はまた別で)と
ふとした事で構造的なバランスを崩してしまい
守るはずの神経を傷付けます。
この状態をサブラクセーションと呼びます。

サブラクセーションが起きた先の筋肉は
コントロールを失い、
他の筋肉と協力して体を支える事が出来なくなります。
初めは部分的な変化として
筋力低下や浮腫み、かゆみなどが診られますが、
次第に影響は全体に波及して関節痛やこり、歪みへと進んでいきます。
体の歪みの悪事はそれだけに留まりません。
サブラクセーションは筋肉だけではなく
コントロールしている内蔵へも直接的に影響を与えます。

【参考文献】
ガンステッドカイロプラクティック科学&芸術 Clarence S Gonstead D.C.