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関節の異音と痛み

更新日:2021年1月8日



膝が「パキッ」となる人は注意!今は痛みが無くてもその内痛くなる可能性大だ。だから膝パキッの人は是非これを読んだら早めに対処した方が良い。




膝パキッ=後々の膝の痛み であるならその原因とは何か?


膝パキッのメカニズムはこうである。

膝は大腿骨と脛骨と言う2つの骨の関節に膝蓋骨と言う小さな骨が合わさって出来ている。関節には軟骨(半月板)があり滑らかな動きを可能にしている。ちなみに、膝蓋骨は大腿四頭筋と脛骨に跨る靭帯の中間に在り、膝を曲げ伸ばしする際の滑車の役割を果たしている。


ここで膝関節を動かすために必要な筋肉を挙げる。

【膝の前】

  • 大腿四頭筋(4つの筋肉群の総称。すべて膝蓋骨に繋がっている。)

【膝の後】

  • 内ハムストリング(半腱様筋、半膜様筋)

  • 外ハムストリング(大腿二頭筋)

  • 膝窩筋

【膝の内】

  • 縫工筋

  • 薄筋

【膝の外】

  • 大腿筋膜張筋


先に断って置くが、漫画『北斗の拳』のケンシロウがよくする指のパキパキとは発生機序が異なる。その証拠に一度音がするとしばらく音がしなくなるだろう。


話を戻そう。膝パキッのシチュエーションは、曲げ始めor伸ばし始めで、尚且つ、膝前・内・外と様々である。細かく分類するのは我々の様な専門家が判断するとして、上記に挙げた前後左右いずれかの筋肉が過緊張した結果、膝関節の均衡が崩れ靭帯が弾かれて起きている音である。

つまり、音がしている。=膝がズレているのだ。その時点で痛みが無くても放って置けば次第に軟骨が潰れ痛み出したり、変形性膝関節症などにも移行する可能性があると言えるのである。




今これを読んでいて膝が痛い人は必ず専門機関で診てもらってください。けっしてテーピングやサポーターでごまかさない様にして下さい。スポーツ選手は特に後で痛い目に会いますよ!

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