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O脚 矯正

更新日:2021年1月8日


美容外科医が医者の本文ではないと思っている筆者は美容を謳うカイロプラクターも快く思っていない。


例えば、下部胸椎のサブラクセーションによって肋骨の可動域制限や横隔膜の神経機能不全が起きると呼吸が浅くなり酸素飽和度が低下する。結果、猫背や胸の不均衡、目の下のクマが目立つなど容姿に関わる兆候を見せることになるが、容姿の修正に注視すれば原因は取り除かれず健康は害される。


自分の容姿をもっとこうなりたい。と言う願望はそれ自体が精神的不健康の表われかもしれないし、安易な容姿の修正は健康を害する可能性があることを指摘しておきたい。


そう言うワケで美容系とは距離を置いてきた筆者でしたが、今回縁あって診させてもらっている高校生陸上部員の脚の症状がいわゆる「O脚」によって助長されている可能性が出てきたため考察・実証してみた。結果的にO脚矯正のメソッドとなったのでブログに紹介します。


O脚って「ガニ股」のイメージがあるのでいわゆる↓こんな感じを想像するのだが



実際は過剰な内股であることが多い。

特徴は大腿骨の内旋、反張膝、腸腰筋とお尻の筋肉が活性化していない。脚の外側の筋肉が常に緊張する。などが挙げられる。被験者の状態もそのタイプである。


施術結果

対象〉高校生 16歳 男性 陸上部所属

主訴〉左脚の脱力感(膝周囲の違和感)

メモ〉患部の組織傷害の兆候は無く、大腿直筋の筋力低下、画像診断により骨盤の変位、検査により左仙骨底にサブラクセーションが認められる。



画像をよく観ると左脚が特徴的に膝が外側へ湾曲している。触診でも左側だけ大腿筋膜腸筋~ヒラメ筋の高緊張が強い。トレ後は湾曲が減少している。


 


トレ前は反張膝により後方への膝の湾曲が観られ上体も前傾である。トレ後は反張膝が減少し、重心も中心を捉えている。


メモ

トレーニングは簡単な体幹刺激を1分間してもらっただけ。

率直なところこれは一時的な効果に過ぎないだろうと予測されます。なぜなら、骨格の位置を決める要素は関節の位置とそれに付随した筋肉の長さによるからです。今後、反復してトレーニングすることで徐々に理想の形になっていくものと思います。 

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